聖トマス・アクィナスは言います:「イエズスにお褒めあれ。」
「私はあなたにこれらの真理を説明するために来ました。心の中で理解しているでしょうが、各人の人生においてそれぞれの瞬間は個別であり、また各人が経験する生活も個別に異なります。この現在の瞬間は誰の人生にも二度と繰り返されることはありません。過ぎ去れば永遠に失われてしまいます。魂がその現在の瞬間をどのように過ごすかで、彼の永遠が決まります。したがって、現在の瞬間には永遠の影響があります。もし魂が神から与えられる今この瞬間の恩寵に対して肯定的に応答し、全身全霊で神を愛し、隣人を自分自身のように愛すれば、現在の瞬間を無駄にする魂よりも天国での報いが大きくなります。」
「同様に、各人の永遠は個別に経験されます。これが第四、第五および第六の間で最高の天国が体験される方法です。第四間での最高の天国の体験は第六間でのそれと異なります。」
(彼は微笑みました。)「例えば、シンフォニーを聴いているとします。そのシンフォニーは完璧です。音楽家は普通の人よりも遥かに完全な形でそれを鑑賞していますが、彼らはそれぞれ最大限にその価値を見出しているのです。」
「天国での報いについても同じことが言えます。神の御心に従う魂(第四間)は彼にとって可能な最高の天国で生きています。神の御心と一つになった魂(第五間)や、さらに父なる神の心の中に浸っている魂(第六間)はより深い最高の天国を体験しています。」
モーリン:「これはあなたが教えてくれていることですね。私は神学者ではありません、聖トマス。」
聖トマス:「誰もそんなことは言いませんでした。私が言う通りに書いてください。理解を天の母におねだりなさい。」