(改心)
聖オーガスティンは言います:「イエスに栄光あれ。」
「それでは、今日は私たちが改心の内部作用を検討することを望みます。どんな改心も神の御意志や自由意思の外で起こることはありません。神の御意は常にそして永遠に、すべての魂が救いへと至るまで続く改心であり続けるため、あなた方には改心の心が完全に人間の神の御意と協力することに依存していることがわかります。」
「したがって、理解してください。人々は自分の改心への応答を選択したりしないように選択します。神は各魂にそれぞれの現在の瞬間において自分自身の救い──個人的な聖性さえも含めて──を選ぶために必要なすべての恩寵を与えています。」
「それでは、人間が改心を選ばない理由を見てみましょう。これらの理由は常に乱れた自己愛から生まれます。もしかすると彼は金銭を偽りの神として心の中におきましたかもしれません。金銭への愛は多くの神の戒めの侵害を開いてしまいます、なぜなら金銭が幸福の手段と見なされるからです。貪欲、嫉妬そして嘘が心を消費するかもしれませんし、あるいは心が金銭を見て力や支配の手段として捉えることもあります。それでは魂は神および隣人への愛を失念してしまいます。彼は貪欲にすべての現在の瞬間において圧倒されてしまうことを許します。」
「改心が起こるためには、魂はそれを望まなければなりません。彼は世界とその喜びへの不満足を受け入れる恩寵を受け入れなければならないし、神の御意と一体となる真実の平和を受け入れる恩寵もまた受け入れなければなりません。彼は心を開いて真理に向かわねばなりません。」